2020-11-19 第203回国会 参議院 法務委員会 第3号
○川合孝典君 時間が来たのでこれで終わりたいと思いますけれども、私もまさに脳死臓器移植の議論をしたときのことを思い出しまして、ああいった形の議論をしっかりとしていかなければいけないということを感じておりましたので、今の答弁を聞いて大変安心いたしました。 いずれにいたしましても、大変難しいテーマにお取り組みいただいたことに感謝を申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
○川合孝典君 時間が来たのでこれで終わりたいと思いますけれども、私もまさに脳死臓器移植の議論をしたときのことを思い出しまして、ああいった形の議論をしっかりとしていかなければいけないということを感じておりましたので、今の答弁を聞いて大変安心いたしました。 いずれにいたしましても、大変難しいテーマにお取り組みいただいたことに感謝を申し上げまして、私の質問を終わらせていただきます。
また、依然として大きな改善が見られていない我が国の脳死臓器移植についても、切れ目のない継続した国民的な意識の喚起でありますとか理解が不可欠になっているというふうに考えております。
○阿部委員 重要な分野ですし、実は、山口大臣とは脳死臓器移植をめぐって生命倫理のことでも随分討議をさせていただきました。日本においても、例えばゲノム法のような、遺伝子そのものを個人の情報として保護していくような法体系というものも、私はこれだけ急速な時代の進歩の中では必要と思いますので、これは議員もやらなきゃいけないことですけれども、ぜひ内閣としてもお考えをいただきたいなと思っております。
遺族の承諾が得られなかったので公表しないというのでは脳死臓器移植医療の透明性が確保できず、国民の理解も得られないと考えますが、個人が特定されない方法で公表する知恵はないのでしょうか。政府の見解を伺います。
私は当時、子供の脳死判定基準や臓器移植などについて検討する臨時子ども脳死・臓器移植調査会の設置などを盛り込んだいわゆるE案の共同提案者の一人でございました。今でも、慎重な国民的な論議が必要だったのではないか、可塑性に富む小児の脳死状態を、移植時に限っても人の死とすることは問題ではないかと、こういうふうな思いを持っております。
この法律が成立すれば、三か月後には、国会の同意により選ばれた十五人の各界の有識者による臨時子ども脳死・臓器移植調査会が設置され、移植先進国及びドナー不足に悩む国における現地調査を実施し、国民の声を反映するためのアンケートや地方公聴会を行うなど、精力的な活動を開始いたします。そして、一年後には結論が提出されることが法律の明文と予算をもって確実に保証されております。
次に、子どもに係る脳死及び臓器の移植に関する検討等その他適正な移植医療の確保のための検討及び検証等に関する法律案は、臓器の移植及びこれに使用されるための臓器の摘出が人間の尊厳の保持及び人権の保障に重大な影響を与える可能性があること等にかんがみ、子どもに係る脳死及び臓器の移植に関する検討並びに当該検討に係る臨時子ども脳死・臓器移植調査会の設置について定めるとともに、適正な移植医療の確保のための検討及び
それをこの法律案では、臨時子ども脳死・臓器移植調査会の調査の中で十分に検討をしていただくということにしたいと思っております。
献体の場合に本人の意思がやっぱり尊重されなければならないということであるのであれば、やはりこの脳死臓器移植に関しての、臓器移植の方の体についてもこれは本人の意思がやっぱり必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
この検討に当たっては、専門的な調査審議を行うために内閣府に臨時子ども脳死・臓器移植調査会を設置する。これは、設置期間はこの法律の施行から一年間と明記しておりまして、先ほどから先送りという話もありますが、決して先送りではこれございません。一年以内に結論が出されることになっております。
臨時子ども脳死・臓器移植調査会の専門的な調査審議を通じたこの検討は、子どもに係る脳死の臓器移植に関する制度、これを設けるかどうかということも含めて行っていこうとしております。
さて、脳死臓器移植を認める以上、脳死判定は誤りなく行われなければなりません。それは、脳死が人の死であるかとは別に、また臓器提供の基準をどのように考えるかとは別の次元にある問題です。 これまで行われてきた脳死下での臓器提供事例に係る検証会議においては、脳死判定についての基本的な問題は発見されていないということです。
それで、やっぱり小児科学会のコンセンサスになっている基盤整備、虐待児の問題、それから意見表明権の確保、それから小児の脳死判定基準、今もちょっとそういう議論あったんですけど、やっぱりそれがないままに法制度だけがスタートしてしまうということになるとかなり混乱したり、あるいは今度、小児の脳死臓器移植ということについて逆に道を狭めていくというような、そういう結果になるんじゃないかなという懸念を持つんですが、
日本宗教連盟は、脳死臓器移植問題は個々の死生観、人生観、宗教観と深くかかわる重要な問題であると受け止め、一九九七年四月以来、これはちょうど臓器移植法が参議院で審議されているときであったかと思いますが、声明書、意見書などを発表し、国会での慎重な審議を訴えてまいりました。それ以来、私たちは、宗教と生命倫理シンポジウムなどを開催し、この問題への世論喚起に努めてまいりました。
それは、小児科医が子供の死と直面する場面というのは、この脳死臓器移植の場面だけではございません。私どもの高次医療機関におりますと常に、年間数人から十数人までの間ですが、例えば白血病の子供さん、がんの子供さん、それから突然死の子供さん、いろんな子供さんの死に直面しております。そういう中で、亡くなった場合には、私たちは医療者の務めとして病理解剖の提案をさせていただくことになります。
日本小児科学会は二〇〇六年に脳死臓器移植に対する見解を提出しております。それによると三点ございまして、一つは、脳死判定の問題がまだ不十分であろう、二つ目は、虐待死の紛れ込みを排除できないではないか、三番目は、子供が移植ということ、臓器を提供するということに対しての承諾をするのは無理ではないかと、この三点が二〇〇六年に小児科学会が声明として出したものです。
○参考人(横田俊平君) 子供の脳死臓器移植に関しまして日本小児科学会の考え方をお話しする機会をいただきまして、本当にありがとうございます。私たち小児科医は、臨床の場面ではまず病気の概念を理解して、そして現実に当たることで実態を知り、子供たちのために最良の治療について考えるのを常としております。
先生御存じのように、我が国で脳死臓器移植がかなり長い間できなかったということから、生体肝移植というのがかなりの数行われてきました。ある議員さんからそのお父様に上げたという、これはもうどなたも御存じ。私は、ああいうことを見ていまして、結論としては、本来はやはり脳死者からの臓器提供が一番理想的だ。
あるときに、私は医学部の学生にこの脳死臓器移植のことを講義したことがある。この中でドナーカードを持っているのがいたら手を挙げろと言ったら一人も挙げなかった。ドナーカードもネットワークが努力して、コンビニにも置いている、いろんなところに置いている、免許証にも。でも、知らない人、関心のない人がいる。この事実をどういうふうに受け止めるか。日本の法律が変わったから、じゃ、やるのか。
他方、参議院に提出された法案では、臨時子ども脳死・臓器移植調査会を内閣府に設置して一年掛けて検討すると。一年後の検討いかんにもよるんですけれども、当面、一年間は現行法のままですから、十五歳未満の臓器移植はできない。
そこで、本法律案においては、今後我が国が子どもの脳死及び臓器移植についてどう対応していくべきか、具体的には子どもについての脳死判定基準、臓器の提供に関する子どもの自己決定権と親の関与が認められる場合、虐待を受けた子どもからの臓器摘出を防止するための仕組み等、広い視野から総合的に検討しなければならない問題について、臨時子ども脳死・臓器移植調査会を内閣府に設置し、各界から識見の優れた方を委員にお願いして
そもそも、脳死臓器移植は、臓器提供者の死を前提とする特異な先端医療です。臓器の提供を受けることでしか治療の方法がない場合に、臓器提供の意思を踏まえ、納得と合意のもとで慎重に道を開くというのが今日の到達点です。 国会がやるべきことは、情報を公開し、論議を尽くし、合意を形成する努力を行うことではないでしょうか。
本年四月二十七日に発表された日本小児科学会倫理委員会の緊急見解では、「もし、いきなり年齢制限も設けず小児脳死臓器移植が行われる場合は、ほとんどの病院で基盤整備が行われていない現状においては、現場で混乱が起こることが懸念されます。したがって、数年間の期限付きでB案を施行する中で、その間に厚生労働省の主導で基盤整備をすることが望ましいと考えます。」と評価されています。
まずは、生命の主権者である国民に脳死、臓器移植の現状とその問題点を伝え、国民的論議とする必要があると考えます。 そのためにも、広く議員各位の真剣で慎重な御検討を期待して、C案の提案といたします。 以上です。(拍手)
脳死臓器移植によってしか命を救うことが困難な疾患を抱える患者を救う道を開くことは大変重要な課題です。移植を待ち望む子供たちを何とか救う道を開きたいと私も思います。しかし、臓器移植法は、人の生死にかかわる極めて重大な法律です。したがって、その改正は、十分な審議を尽くし、正確な医学的知見を共通認識にし、問題点を解明し、国民的な議論を尽くして、合意を形成する努力が必要であります。
脳死臓器移植の数がなかなかふえない、立法の不作為だというような御指摘があることを真摯に受けとめてまいりたいというふうには思っておりますけれども、脳死移植が正しく実施されているのかどうか、これがしっかりと検証されて情報開示がなされているのかどうか、私はこの点からまず質問させていただきたいと考えています。
先週、脳死臓器移植の拡大や適正化を目指す改正四法案の質疑に立たせていただいたところでございますが、移植待機患者やその家族の方々は、この法改正で臓器の提供がふえることを大変に期待していらっしゃいます。その一方で、子供の臓器提供に道を開く改正には慎重論も根強くございまして、臓器移植を支える医療体制自体の不備を指摘する意見も多く出されております。
このことについても問題意識を持っておりまして、きょうお配りした資料もあるんですけれども、それに対してルールが全くないということ、これが我が国での脳死臓器移植の増加につながっていない遠因にもなっているのではないかというふうに私は考えているということを申し述べさせていただき、そして、なお慎重な審議をさせていただきたいということをお願い申し上げて、質問を終えたいと思います。 ありがとうございました。
また、小児の脳死臓器移植でございますけれども、虐待児をどういうふうに見分けるのかとか、あるいは小児の脳死判定基準そのものについての検証あるいは再検討ということが必要になってくると思いますけれども、私どもは、こういった条件を整備した上で小児に関する法的な脳死移植の可能の道を探るべきだというふうに考えているところでございます。
私たちは、脳死臓器移植問題は、個々人の死生観に深くかかわる大変重要な問題であること、そして、人間の生と死に対する考え方に大きな影響をもたらす問題であると受けとめさせていただいております。平成九年五月以来、ちょうど臓器移植法案が参議院で審議をされているときであったかと存じますが、そのとき以来、意見書、声明書を発表し、国会での慎重なる審議を訴えてまいりました。
ただいまの点でございますが、宗教界は脳死臓器移植をすべてだめだというふうに申し上げていることではございません。みずからの意思を表明して臓器を提供したい、こういう方々もいらっしゃいます。これは現在の法律でも認められているわけでございますので、これについては宗教界の中でも了解をいただいております。
○桝屋小委員 脳死臓器移植に対する子供の取り扱いについては、今先生おっしゃった部分をクリアできないと、とてもとても国民の理解が得られないだろうと我々も思っているわけであります。 それで、青山参考人にお伺いしたいんですが、きょうは大変重たいお話を伺ったので、重ねてお伺いする勇気がこちらにありません。
国際的な意思決定というものは非常に尊重するべきものであるだけに、やはりその手続の中で、脳死臓器移植に対して推進派だけではなく、懐疑的な見解を持つ人たちに参加の機会を与えるべきだと思うのですが、御見解を伺いたいと思います。 以上三点について、御見解をお伺いしたいと思います。 以上です。
特に、国際的に移植用臓器の不足が深刻になっている中、現行法で、日本においては十五歳未満の子供から脳死臓器移植を禁止し、子供の臓器移植のほとんどを海外に頼っている立場としては、このイスタンブール宣言、非常に重いものだと受けとめています。